ラップランド大学での授業

Moi ! ラスクです!ロヴァニエミもだんだんと寒くなっています。

今回は僕がラップランド大学でとっている授業について投稿したいと思います。

まず始めに、学部について紹介します。ラップランド大学には大きく分けて4つの学部があります。①教育学部、②アートデザイン学部、③法学部、④社会科学部 です。僕は将来英語教員を目指しているということもあり、教育学部に所属しています。授業もほとんど教育関連なので、他学部の授業を紹介できないのですがご了承ください、、、それでは授業紹介をしたいと思います!⇩

①. Survival Finnish →フィンランド語を学ぶ授業です。内容も超超超ベーシックなので基本から学びたい人にお勧めできます!内容としては導入としてフィンランド語の歴史やアルファベットの読み方からスタートします。そこから後に簡単な文法事項が入ったりしていく形です。この授業の評価は出席率と最後のクラスで行うテストで判断します。この授業は既に終了し、単位も無事もらえました!

②. Oral Skill →これも教育学部の授業の1つです。内容としては、とにかくひたすら英語で会話します!英会話能力の向上が目的です。トピックも様々で、各国の教育についてだったり、教育から外れて「緊張のほぐし方」を見つけて発表するなどといった独特なものもあります。プレゼンテーションも行います。評価は出席率と取り組み姿勢です!テストがありません。朝の8時から12時までという時間帯の日もあるので少々大変ですが、それ以上に充実した授業だと思います!

③. Phonetics and Pronunciation →その名の通り英語の音声・発音学の授業です。イギリス英語の発音に焦点を置いています。クラスの中には僕以外にフィンランド、イタリア、スペインからの留学生もいるので、各国における発音に関する問題にも触れながら授業は進んでいます。このクラスも非常にアクティブで、授業内でたくさん発音練習を行います!

④. Foreign Language Teaching →同じく教育学部の授業です。教員志望の学生が集まって英語の指導法を学びます。最初の方は先生によるレクチャーがメインで、後にグループに分かれて2回プレゼンテーションを行います。プレゼンテーションでは各グループとてもユニークな英語教授法をプレゼンしていてとても興味が湧きました。

⑤. Finnish System of Education→フィンランドの教育制度や現状について学ぶレクチャー型の授業です。内容は一般的な教育に関してのほかに、特別教育や成人教育、幼児教育といった他分野の教育についても触れることが出来ます。成績評価なのですが、、、2500~3000 words のエッセイが対象です。英語でのエッセイに慣れていなかった僕にとってかなり酷なものでしたがなんとか提出できました。(単位を頂けたかはまだ分かっていないので、何とも言えませんが、、、)

⑤. Observation Period Leading to the Teaching Experience→長い授業名ですが、要するに「小学校観察」です。現地の小学校を実際に訪問し、20回授業を見た後に指定されているレポートのフォームを使ってまとめるという内容です。この授業は11月に行われる教育実習のための必須事項です。日本の小学校との様々な違いを比較しながら見ることが出来る貴重な授業だと思います。

⑥. Teaching Experience→⑤に記載されている通り、実際に小学生に授業を提供します。もちろんオールイングリッシュです(笑) 僕は今回6回分授業を行います。後に先生のように授業を行うということを考えると少し不安ですが、海外で授業提供する機会なんてもう一生ないかもしれないと考えるとかなり貴重なものです。6回を通じて英語をはもちろん、日本についても交えながら進行できればうれしいです!6回行った後、別のフォームにまとめを記載し、提出して終了します。

⑦. Teach and Learn→自分の出身国以外のパートナーを見つけて、お互いに母国語や文化を教え合います。授業の一環ですが、レクチャーではなく2人で好きなように時間を決めて行います。僕は現在、オランダからの友達とペアを組んでオランダ語を勉強しています。友達はとても日本に興味を持っていて、教える側としてもうれしいものです!もちろんこれもしっかり行えば単位を頂けます!

上記の授業が今学期僕がとったものです。日本の授業の違いを主に3つ。1つ目は開始時間についてです。初回の授業が9時スタートだったので、いつもの通り15分前に教室に着きましたが誰もいません。さらに開始時間の9時になっても先生すら来ません。教室変更したのかと1人で焦っていると15分後にみんな一斉に来たのです。後に話を聞くと、集合時間の15分後に授業が始まるのが基本らしいです。良い意味で時間にルーズというか、、(笑)。加えて、仮に遅刻した生徒がいても指摘することがなくむしろ「来てくれてありがとう」というような雰囲気で迎えていました。フィンランドでは全員に学ぶ権利があるという教育の概念があるので、それが実際に分かった瞬間でもありました。

2つ目は授業内での発言機会です。ラップランド大学での授業の中では必ず全員に発言機会を与えられます。なので、飽きることはまずありません!さらに話す機会があると分かっているので、授業をしっかり聞かなければなりません。だからアクティブな授業が多いんだなと感じています。

3つ目は各授業の授業人数です。僕の日本の大学には多くて200人以上を受け持っている授業もあります。こちらのクラスは、多くても20人程度です。なので、先生にとっては授業を管理しやすいと思います。(もっと多いクラスもあるかもしれませんが、僕がとっているものはこの人数くらいです) 少人数だからこそ、みんなに発言機会を平等に与えることが出来るのですね。

ラップランド大学の先生方はとてもユニークで親切な方が多いです。特に"Oral Skill"の授業は(これは本当に授業なのか⁉)と思ってしまいました!これからも帰国までの残り期間を大事に生活していきたいです! 

それでは、Näkemiin!

※小学校の様子を載せています⇩

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